サッカーボールの種類

さてサッカーボールを買おうと言う時、お店ではたと立ち止まり、頭を抱える事は無いでしょうか?

そうです、サッカーボールと一口に言っても、幾つかの種類があるのです。

以下に簡単にまとめてみます。 ただメーカーによって若干の違いがある事をご了承下さい。

まず、大きさですが4種類あります。

ドイツでは、Grösse: 1, 3, 4, 5 となります。 多くの場合、ボールに数字が書かれています。

日本では、1号球、3号球、4号球、5号球と表記されます。

 

Grösse: 1、1号球は、お店のレジの横などにおかれていることが多いのですが、ソフトボール大の大きさのサッカーボールです。

サッカーボールを買いに行って、1号球を買われる方は流石に少ないと思いますが、実際トレーニングに使われる事もほとんどありません。

 

Grösse: 3、3号球は、一昔前小さい子供の練習に使われていたようですが、現在ではカタログ等には載っていますが、店頭でもほとんど見かける事はありません。 クラブ等の練習でも、現在ではほとんど使用しているところはありません。

 

Grösse: 4, 5、 4・5号球は、現在最もでまわっており、クラブの練習、試合で用いられるのはこのサイズです。

つまり一般的にサッカーボールを購入する際には、このどちらかの大きさから選ぶ事になります。

 

次は、重さです。

大人が使う5号球は430グラム前後ですが、子供が使う4号球、5号球には2種類あります。

まず4号球は290グラム前後のみですが、一方5号球は290グラム前後の物と、350グラム前後の物と2種類あります。


簡単に表すと、子供用 Grösse 4, 290g     Grösse 5, 290g     Grösse 5, 350g 以上3種類

大人用 Grösse 5, 430g となります。

 

ドイツでは、サッカー協会が各年齢ごとのカテゴリーで使うボールを推奨しており、ほぼ例外なくその様に使われています。

 

どうでしょうか? サッカーボールの種類多過ぎですか、それとも少ないと感じますか?

 

指導者講習会で指導教官は、「小さい子供には、5号球は大き過ぎる。単純に比較すれば、大人がバスケットボールより大きいボールでサッカーをしているようなものだ。」 と言っていました。 3号球の必要性を匂わせる話さえしていたほどです。

実は、私もその意見には賛成です。 特にテクニックを学ぶ上では、身体に対して大き過ぎるボールは弊害が多いです。

なので私は、5号球を使う年齢でも、トレーニングに4号球を使うのはむしろ良い事だと思います。

もしかしたら、3号球が復活する事もあるかもしれませんね。

 

ただボールを買わされる側からすれば、たまったものではありませんが。。


ボールに限らず、大事な事は、子供の成長に合った道具を使うという事です。

小さい頃から、大人用のボールを使っていれば、キック力がつくだろう! と言う考え方は、一見論理的なようですが、非科学的で非常に危険です。 キックのフォームが崩れやすく、怪我の原因になるのでくれぐれも気を付けてください。


コーチをやっていると当たり前の事だと思いがちですが、もちろん一般の親御さんにとってはそうでは無く、多くの方に聞かれるので、一度まとめてみました。

また疑問があれば、何でもお聞きください。